いけばなの花器について その1

いけばなについて

花を生けるためには水を溜めるための「器」が必須です。
その器も様々な材質、様々な形のものが考案されました。その器にどのように花を留めるかということも同時に考えられて「花留」も考案されました。

竹花器

水を入れる器として、最も身近で手に入るものの一つに「竹」があります。
「竹」は古くから日常の食器として重宝していました。
この筒状の竹の輪切りを「寸胴」と呼び、古流では基本の器です。
この竹の応用編として、様々な竹の切り方が考案されました。

竹を切ることでできる「窓」にも「丸窓」「角窓」などがあります。

また、「獅子口」や「霞口」など様々な切り方で趣向を凝らしました。

植物閑話
植物についての何の役にも立たない話をしていきます。 花好きの日本人 江戸の園芸品種改良の背景には、「植物好き」があります。鉢植えから切り花まで、どんな貧しいうちでも鉢植えの一鉢くらい玄関先に飾っていました。江戸時代後期、新種の植物を採取する